2017年04月04日
薬剤師というご職業の働き方はさまざまです。スキルと適正に応じてパフォーマンスを発揮できる仕事ですから、その能力次第では高給を受け取ることができるご職業です。そのことを理解した職場で働くことが、この仕事の充実度につながります。
大学の薬学部をご卒業され、難しい国家試験に合格された方は、晴れて薬剤師としてさまざまなお勤め先に進まれます。街角や百貨店の中にある調剤薬局や、大手企業として全国展開しているドラッグストア、製薬会社の社員になられる方も大勢います。自分の適正、スキルに応じて適職を選ばれるといですが、最初の就職先として入ったお勤め先が必ずしも自分にとって一番ふさわしい職場であるということは少ないのが現状です。仕事内容や職場の環境やシステム、人間関係などに不満や疑問を感じながら仕事を続けている方は少なくありませんが、優秀な方ほど、積極的に職場を換えて新しい職場で心機一転働かれることを考えています。。
医療従事者は全国的に人手不足です。町の調剤薬局やチェーン店のドラッグストアの多くでは、優秀な方であれば他の職場から転職してきてほしいと望まれています。大学をご卒業されたばかりの新卒の方を採用するよりも、他の職場で経験と実績を積まれてきた方のほうが即戦力になりますので雇用しやすいという側面もあります。また経験と実績、適正のある方であれば、報酬も当然高くなります。良質な職場の条件のひとつに、従業員の能力をしっかりと評価してくれるということがあります。能力をもってパフォーマンスの高い仕事をしていながら報酬面に不満があるというかたは、自分の能力をしっかりと確認し、それに応じた報酬を与えてくれる職場を選ぶということを考えてもよいのではないでしょうか。
町の調剤薬局などは個人経営の店舗が多いので、昇給というものがしにくい環境のところが少なくありません。当然一時金、ボーナスに関してもしっかりとしたシステムが組まれていないところも多く、入社した時と同じ何年ももらい続けているというところも少なくありません。職場を換えて新しい環境で働き始める際には、まず最初の採用面接の段階で報酬面について確認してしまったほうが良いかもしれません。すでに他の職場で経験を積まれているベテランの方であれば、そのスキルを提示すると同時に、そのスキルに見合うだけの報酬を希望することができます。その辺りを曖昧にしてしまうと、せっかく職場を換えても以前の職場と同じ程度であるということにもなりかねません。