森下の万能薬剤師の転職リポート

2019年01月15日

求人ブームに沸く調剤薬局にも及ぶ産業界の省力化

国を挙げて外国人旅行客の増加によるサービス業の活性化対策を実施していますが、アジア各国、特に中国人の増加が目立ち、彼らは電化製品の他にドラッグストアや薬局で医薬品や化粧品購入に熱心のようです。翻訳ソフトを組み込んだ情報端末機器で外国人との会話に対応していますが、共通語の英語の話す担当者がいた方が更に便利でしょう。

訪日旅行客の増加に対応している情報端末機器の効果

景気対策の一環で国を挙げて観光振興による景気アップを図り続けています。中でも、訪日旅行客を増やして滞在中の消費増によるサービス業の活性化に力を入れています。実際にアジア各国からの訪日客増加が目立っていて、目標以上に旅行客が訪れてくれていますが、中国人の多さが目立っているようです。

多くの外国人が来日すると各地を観光するついでに秋葉原の電気街の他にドラッグストアや薬局に立ち寄って買い物をして行きます。彼らは電化製品の他に化粧品や医薬品等の”爆買い“に見られるようにお目当ての商品を大量に購入していきます。

従って、大都市圏や観光地で外国人の押しかける店舗では日本語を話す店員だけでは対応できない状態です。そこで、翻訳ソフトを組み込んだ情報端末機器で対応して急場しのぎしていますが、最も共通言語化して使われる英語だけでも話せる店員が必要不可欠のようです。

医薬品販売に外国語を話せるスタッフの常駐

アジア系の人たちの買い物で特筆すべきことは品質の良いことで人気のある国内メーカーの化粧品や医薬品に集中していることです。中でも、ドラッグストアや薬局では医薬品を販売しているので、会話する言語の異なる外国人客の希望内容を十分に確認し、服用方法を理解してもらってから販売する必要があります。

従って、ドラッグストアや薬局には薬剤師が常駐していますが、英語で医薬品の取り扱い方法を説明できて当然というべきです。もちろん、国家資格を持つまでに得た薬学に係る全般的知識及び業務で得た医薬品の取り扱い知識を駆使する必要があります。

それ以上に言葉の通じない外国人に間違いを起こさずに医薬品を販売するには外国語を話す必要があります。但し、外国人訪問客の中には中国人が多いので中国語の話せるスタッフも必要になっています。

調剤薬局の過剰が近いことを想定してスキルアップ

今後とも海外からの旅行客の増加が続いていくので、多くの外国人観光客の訪れるドラッグストアや薬局では求人募集の際に英会話や中国語能力を求めるケースが増えてきました。このため、転職を図ろうとしている薬剤師も医薬品の調剤業務の他に外国語能力を持っていた方が転職しやすい時代になったというべきです。

また、業界で調剤薬局がほぼ飽和状態に近いというほど増えたので、最近まで求人ブームの続いてきた調剤薬局も過剰時代を迎えると言われています。従って、調剤業務や患者への服薬指導を主体とする従来型の業務ができるだけで簡単に転職できるとは限らなくなると言われています。

しかも、昨今、産業界における人手不足を反映してドラッグストアや薬局にも業務の省力化が及んできています。薬剤師もスキルアップを図らないと職を失うことさえ考えられます。

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